掌蹠膿疱症(皮膚の病気)をお持ちで関節痛が出てきた
「手のひらや足の裏に膿疱(うみの袋)ができている」
「皮膚の症状があるけれど、最近胸、腰、膝、足の関節が痛む」
「整形外科で異常はないと言われたけれど、痛みが続いている」
このような症状がある方は、「掌蹠膿疱症性骨関節炎」やその上位概念である「SAPHO(サホー)症候群」が関係している可能性があります。
和泉市の「なかばやし内科・リウマチ科」では、リウマチ専門医が皮膚疾患に伴う関節痛の原因を丁寧に評価し、専門的な診療を行っています。
掌蹠膿疱症とは?
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)は、手のひら(掌)や足の裏(蹠)に小さな膿が溜まったブツブツ(無菌性膿疱)が繰り返しできる皮膚病です。以下の特徴があります。
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扁桃炎、副鼻腔炎(蓄膿)、歯周病(虫歯)、喫煙が引き金になることも
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難治性で、皮膚科に通ってもなかなか改善しにくいことがある
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約10~30%の方に関節の痛みが合併することがわかっています
掌蹠膿疱症性骨関節炎・SAPHO症候群とは?
皮膚の膿疱に加え、骨や関節に炎症が起こる状態を「掌蹠膿疱症性骨関節炎」と呼びます。
一方、「SAPHO症候群」は、掌蹠膿疱症性骨関節炎を含む多くの自己炎症性骨関節疾患を包括する概念で、掌蹠膿疱症性骨関節炎はSAPHO症候群の一亜型にあたります。
主な関節症状
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胸鎖関節(胸の中央と鎖骨のつなぎ目)の腫れ・痛み
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背骨・腰椎の痛み(突然強い痛みとして現れることも)
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肩・膝・かかとの痛み
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稀に手足の指の関節に痛みが出ることも
整形外科では異常なしと言われることもありますが、実際には炎症が起こっていることが少なくありません。
当院で行う検査と診断の流れ
1. 問診と視診
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皮膚の症状と関節痛の発症タイミングの関係を確認
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痛みの場所や持続時間、動きによる変化
2. 血液検査
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炎症の有無(CRP、赤沈など)
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関節リウマチなど他の疾患との鑑別のため、リウマチ因子や抗CCP抗体なども確認
3. 画像検査
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当院ではレントゲン検査、高精度の関節エコー機器(AI搭載機器)を使用して、目に見えない関節の炎症を視覚化
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胸鎖関節や脊椎に変化が疑われる場合は、近隣の医療機関と連携しCTやMRI検査を行います
掌蹠膿疱症性骨関節炎・SAPHO症候群の治療
生活習慣指導(禁煙)、病巣感染(扁桃、歯周病、副鼻腔炎)の治療が優先で、それでもだめな場合は薬物療法となります。
1. NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)
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痛みと炎症を軽減する目的で使用します
2. DMARDs(疾患修飾性抗リウマチ薬)
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メトトレキサートやサラゾスルファピリジンなど
3. 生物学的製剤
- IL-23製剤(掌蹠膿疱症がある場合のみ)
掌蹠膿疱症性骨関節炎・SAPHO症候群についてのよくある質問
Q1. 整形外科では「異常なし」と言われましたが痛みが続きます…
A1. 掌蹠膿疱症性骨関節炎・SAPHO症候群ではレントゲンでは写らない炎症があるため、血液検査、関節エコー、MRIなど総合的評価が必要です。
Q2. 掌蹠膿疱症と関節痛は関係あるのでしょうか?
A2. 関連性があります。掌蹠膿疱症の方の10~30%に関節炎が起きるとされており、見逃されやすい病気です。
Q3. 皮膚科に通っていても、こちらを受診してもいいですか?
A3. もちろんです。皮膚科で皮膚の治療を継続しながら、関節炎については当院で並行して診療可能です。
院長より
掌蹠膿疱症に関節炎が合併することは、意外と知られていません。
だからこそ、痛みが続いても放置されやすい・専門的な対応が遅れてしまうというケースを、私たちは何度も見てきました。
「皮膚の病気だけではないかも」と少しでも思ったら、早めにリウマチ専門医の評価を受けていただくことをおすすめします。
「なかばやし内科・リウマチ科」では、関節エコーや各種検査を活用して、病気の見逃しを防ぎ、皮膚科とも連携しながら治療を進めてまいります。どうぞ安心してご相談ください。

